子どもが初めて呼んでくれるのは「ママ」なのか「パパ」なのか。妊娠中や赤ちゃんのうちから、ちょっと気になりますよね。
毎日長い時間そばにいるのは、ママのほうが多いと思います。だからこそ「パパ」より先に「ママ」と呼んでほしい、というのが本音ではないでしょうか。
我が家の場合、上の子が先に呼んだのは「パパ」でした。しかも2歳3ヶ月と、決して早くはありませんでした。
この記事では、次のことをまとめています。
- 我が家の上の子がどちらを先に呼んだか
- 健診のときに保健師さんから聞いた「パパが先になりやすい理由」
- ママのことまで「パパ」と呼んでいた話
- 発語がゆっくりで心配だったときのこと
なお、言葉の発達には個人差がとても大きく、以下はあくまで我が家の一例です。気になることがあれば、お住まいの自治体の健診や保健師さんに相談してみてください。
ママ・パパはいつごろ言えるようになる?
「どっちが先か」の前に、そもそもいつごろ言えるようになるのかが気になる方も多いと思います。
国の調査による目安
言葉の発達については、国が全国規模で行っている調査があります。こども家庭庁の「令和5年乳幼児身体発育調査」では、月齢ごとに「言葉を話す」子どもの割合が公表されています。
| 月齢 | 言葉を話す子の割合 |
|---|---|
| 0歳10〜11か月 | 10.4% |
| 0歳11か月〜1歳 | 21.3% |
| 1歳0〜1か月 | 36.5% |
| 1歳1〜2か月 | 51.3% |
| 1歳2〜3か月 | 61.7% |
| 1歳3〜4か月 | 69.6% |
| 1歳4〜5か月 | 80.6% |
| 1歳5〜6か月 | 86.9% |
| 1歳6〜7か月 | 91.1% |
出典:こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」表13 一般調査による乳幼児の言語機能通過率(2024年12月25日公表)
※この調査の集計対象は2歳未満の乳幼児です。
「1歳ごろから話しはじめる」は、半分くらいの話
この数字を見て、少し意外に感じた方も多いのではないでしょうか。
育児の情報を調べると「1歳前後から単語が出はじめます」と書かれていることが多いです。ですが実際のデータを見ると、1歳の誕生日を迎えた時点で言葉を話している子は約36%。つまり3人に2人は、1歳の時点でまだ話していないということになります。
割合が半数を超えるのは1歳1〜2か月ごろ、9割を超えるのは1歳6〜7か月ごろです。
「1歳になったのに話さない」と不安になっている方は多いと思います。ですが数字の上では、1歳の時点で話していないほうがむしろ多数派なのです。
もちろんこれは全体の傾向であって、言葉の出方には個人差がとても大きいものです。この表もあくまで目安として見てください。
我が家の上の子は2歳3ヶ月でした
我が家の上の子は発達がゆっくりなこともあり、2歳を過ぎても話す単語は50もない程度でした。
上の子が2歳ごろの様子については、【2歳児の赤ちゃん返り】双子が生まれて赤ちゃんが3人になった話にも書いています。
もちろん「ママ」「パパ」と呼ぶこともなく、正直なところ少し心配もしていましたが、
2歳3ヶ月ごろに、ついに「パパ」と言えるようになりました。
ママではなくパパだったのは少し残念でしたが、それでもようやく呼んでくれるようになったことが、本当に嬉しかったのを覚えています。
目安より遅くても、それだけでは判断できません
我が家は目安よりだいぶ遅いほうでした。同じように「まだ言わない」と心配されている方もいると思います。
ただ、言葉が出る時期は本当に子どもによってばらばらです。ある日を境に急に増えていくこともあります。
ちなみに我が家には二卵性の双子もいます。同じ日に生まれて、同じ環境で育っていても、寝るタイミングや泣くタイミングはそれぞれ違いました。子どもの育つペースは、本当に一人ひとり違うのだと感じます。そのあたりは二卵性双子の似ているところと似ていないところにまとめています。
大切なのは一人で抱え込まないことだと思います。我が家も健診のときに保健師さんに相談したことで、気持ちがずいぶん楽になりました。この話は後ほど詳しく書きます。
保健師さんに聞いた「パパが先になりやすい理由」
ここがこの記事で一番お伝えしたいところです。
上の子は言葉の発達がゆっくりだったこともあり、健診が追試(再検査)になっていました。その際に、ママではなかったけれど「パパ」と呼ぶようになったことを担当の保健師さんに伝えました。
そこで教えてもらったのが、次の話です。
①「パ」は破裂音で、子どもにとって発音しやすい
保健師さんによると、「パパ」という言葉の発音は破裂音であるため、子どもにとって発語しやすい言葉とのことでした。
破裂音というのは、いったん唇で息をせき止めてから、勢いよく開いて出す音のことです。「パ」がまさにそれにあたります。
このとき初めて、子どもにとっては「ママ」より「パパ」のほうが言いやすいものなんだと知りました。
「ママと呼んでくれない」と少し寂しく思っていたのですが、そもそも音として言いやすいほうが先に出ただけと分かって、気持ちがすっと軽くなりました。
② ママ自身が「パパ」と呼んでいる
ここからは我が家の解釈です。
自宅では、私自身が夫のことを「パパ」と呼ぶことが多くありました。そのため上の子にとって「パパ」という言葉は、日常的に何度も耳にしていた音だったはずです。
一方で、当時、夫は私のことを名前で呼んでいました。つまり家の中で「ママ」という言葉が発せられる回数は、圧倒的に少なかったということになります。
聞いた回数が多い言葉のほうが先に出てくるのは、考えてみれば自然なことかもしれません。
③ パパの話題は会話に出やすい
これもよく言われることですが、日中ママと過ごしている時間が長いご家庭ほど、会話に「パパ」が出てくる回数が多くなりがちです。
「パパ、行ってらっしゃいだね」「パパ帰ってきたよ」「パパにも見せてあげようね」というように、その場にいない人の話をするからこそ、名前を呼ぶ機会が増えます。
反対に、目の前にいるママのことは、わざわざ「ママ」と口に出す必要がありません。
こうして考えると、「パパ」が先に出る子の割合が高くなるのは、むしろ当然なのかもしれないと感じました。
ママのことも「パパ」と呼ぶのはなぜ?
もう一つ、我が家で起きた面白い出来事があります。
名前ではなく「呼びかけ」として使っていた
上の子は「パパ」と言えるようになったあと、私のことも「パパ」と呼ぶようになりました。
最初は間違えているのかと思ったのですが、よく見ていると違いました。どうやら「パパ」を固有名詞ではなく、「ねえねえ」という呼びかけの代わりとして使っていたようなのです。
つまり本人の中では「パパ=お父さん」ではなく、「パパ=こっちを向いて」という意味だったということになります。
おばあちゃんにも友だちにも「パパー!」
その証拠に、おばあちゃんや友だちにまで「パパー!」と呼びかけることがありました。
ママ・パパと正しく呼び分けられるようになったあとも、呼びかけとして「パパ」が出てくることが多々ありました。
もしお子さんがママのことを「パパ」と呼んでも、間違えているとは限りません。呼びかけの言葉として使っているだけ、ということもあるようです。
「ママ」と呼んでもらうためにできること
保健師さんの話をふまえると、できることはシンプルです。
- 自分のことを「ママ」と呼ぶ。「ママが持ってくるね」「ママと行こうか」など、言葉に出す回数を増やす
- パパにも「ママ」と呼んでもらう。名前で呼び合っているご家庭は、ここが効きます
- 顔を見せて、ゆっくり口の形を見せる。子どもは口の動きも見ています
とはいえ、これをやったからといって必ず「ママ」が先になるわけではありません。
我が家の場合は結局「パパ」が先でしたが、今では毎日たくさん「ママ」と呼んでもらっています。先か後かは、あとから振り返ればほんの一瞬のことだったと感じています。
発語がゆっくりで心配なとき
この記事にたどりついた方の中には、「どっちが先か」よりも「まだ言わないこと」が心配で調べている方もいると思います。
我が家もまさにそうでした。2歳を過ぎても単語が50に満たず、健診も追試になりました。
そのとき一番よかったのは、保健師さんに直接相談したことです。
- 不安に思っていることを具体的に伝えられる
- 発達の様子を専門の方に見てもらえる
- 必要なら次の相談先につないでもらえる
健診は「合格・不合格を判定される場」ではなく、相談できる場だと考えると気が楽になります。追試になったことも、今振り返れば専門の方とじっくり話せる機会をもらえたということでした。
気になることがあれば、次の健診を待たずに、お住まいの自治体の窓口や保健センターに相談してみてください。
まとめ
子どもが初めて呼ぶのは「ママ」か「パパ」か。我が家の場合をまとめます。
- 我が家の上の子は2歳3ヶ月で「パパ」が先だった
- 保健師さんいわく「パ」は破裂音なので子どもが発音しやすい
- ママ自身が「パパ」と呼んでいると、その言葉を聞く回数が増える
- その場にいないパパの話題は会話に出やすい
- ママのことを「パパ」と呼ぶのは、呼びかけの言葉として使っている場合がある
- 言葉が出る時期は個人差が大きい。心配なときは保健師さんに相談を
「ママと呼んでくれない」と少し寂しく思う気持ちは、とてもよく分かります。ですが言いやすい音が先に出ているだけということも多いようです。
子どもはどんなことでもどんどん吸収して成長していきます。その一つひとつを楽しめるといいですね。
少しでも参考になれば幸いです。
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